チネイザンとデトックス その2

CATEGORYコラムチネイザン

こんにちは。
土屋しずかです。

チネイザンのコラム、今回(13回目)は、
「デトックス」についての続きのコラムです。

“Healing From Within”の抜粋からの翻訳です。
これまでの記事はこちらをご覧下さい。

私たちはなぜ身体に毒素を溜め込んでしまうのでしょう?

毎日の生活の中で、家が汚れてくるのは自然なことで、だから私たちはまめに掃除をします。そうすることで心地よく生活ができます。問題はそれを怠った時に起こります。居間が乱雑で座る場所がなかったり、食後の洗い物が山積みにされている状態…私たちの身体の中の毒素も、この山積みされたキッチンの洗い物と似ています。

なぜ身体はそのようなことをさせてしまうのでしょう?

溜まったものをただただ排泄する代わりに、私たちの消化器官はそれから栄養素を出来るだけ吸収して取り込もうと多大な努力をします。この時、身体も心も充分リラックスしていれば、いらない物を排泄し手放すことができるし、身体の中にある物が消化されるまで、空腹感を感じないのが普通です。

けれども私たちの身体は食べ物をできるだけ貯蔵しようとする傾向があります。それが古くなり、腐って、毒素を持ってしまうまで。そして身体はこれを本人さえも気づかないようなずる賢い方法で行なうので、以前フィットしていた服が入らなくなってしまったり、体重計に乗るまで気づかないことが多いのです。

さらに、私たちはそのことに対して多くのいい訳を始めます。”年だからね”、”この方が可愛いわ”、“体重が増えても大丈夫”など。あるいはエクササイズの効果がなかったとか、ダイエットが間違っていたなどと。思考はこうやって狡猾に、私たちが食べすぎて溜め込む(身体に毒となるまで)ことの理由を覆い隠してしまうのです。

(太った人が痩せた人よりも毒素を溜め込んでいるとは限りません。太り過ぎ、痩せ過ぎには幾つもの原因があります。私たちの身体は体質や習慣、遺伝性、文化的・人種的・社会的なバックグラウンドによって様々な理由で毒素を溜め込んでしまうのです)

”なぜ体にものを溜め込んでしまうのかということがわかった時
私たちは自分を毒してしまうことの解決法を見つけられる”

毒素を溜め込んでしまうのは、プロテクション(防御)のためだと私は考えます。

それは筋肉を硬直させて自分たちを守るのと似ています。感情的な問題があると筋肉は無意識に硬直し鎧のように硬くなります。これはストレス状態を引き起こし、感情が沸き上がってくるのを妨げます。毒素を溜め込むのもこれと非常に似ています。筋肉で硬直するのと同様に毒素を溜め込むことで、感情的に傷つくことから身を守ろうとしているのです。

感情は私たちを動かし成長させてくれます。けれども何かの理由によって(エネルギー不足、未熟さ、安心感の欠如、守られていない感じ等)”感じる”ことができないと、未消化な感情は、身体のどこかに溜まってしまいます。だから幼少時代のトラウマや、過去におけるストレスフルな状況を ”忘れて” しまうのです。

けれど実際には身体は忘れてはいないのです。それは覚えていようとしていないだけです。情報は身体の中の様々な場所に、筋肉の硬直や毒素の構築によって隠されているだけなのです。身体はそういった武装で自分を守っているのです。そして未消化な感情は充分に安全だと感じられる場や機会の中でのみ、自然と沸き上がってくるのです。  (次回へ続く)

“Healing From Within” by Gilles Marin
     North Atlantic Books 1999

チネイザンインスティチュート公式サイト
https://www.chineitsang.com/

チネイザンとデトックス その2” への2件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です