あなたの志はなんですか?
おはようございます。
土屋しずかです。
最近、志という言葉がよく耳に入ってきます。
先日、友人のお誘いで参加した医療従事者によるスピーチの会でも、
健康や命が”志”によって活かされるというお話しが印象的でした。
「私の夢はフェラーリを買うことです」とは言うけれど
「私の志はフェラーリを買うことです」とは言わない。。
ところが
「私の志はフェラーリを買って、スポーツカーの素晴らしさを1人でも
多くのスポーツカーファンに伝え広めることです」と言うと志に近づくと。
志を検索すると、”心がある目的に向かって動くこと”とあります。
生涯をかけて自分が大切にしていることをやり抜くこと、
その先に利他があること、そんな感じがしますね。
五臓・五志で見ると
“志”は腎から発動する
腎には精・性・生が宿り
”志”はそこに現れるスピリット。
精・性・生は、育つこと・成長することの原点、
自分を信じる力、
未来を予感して動いていく力。
東洋医学のことや五臓/五行のことを、日常や生きることに結びつけて教えてくれる、康鍼治療院の先生のクラスに参加しているのですが、とても面白いのです。
先日のクラスでもこの「志」がテーマでした。
五行の様々な特質の中に「五志」というものがあります。
「五志」で調べると五臓の「恐・怒・喜・思・悲」をさすものが多く出てくるけれど、
私がずっと知りたかった「精・魂・神・意・魄」のほうの理解。
これって感情っていうよりも、五臓に宿る精神の働きのようなもの。
- 精(腎に宿る)
志を宿す 体を作るもの・精神のおおもとであり、成長の原点
神経系と脳の中枢機関に関係し睡眠によって蓄えられ調整される - 魂(肝に宿る)
精神活動の源 精の志を受けて活動し
その行動によって様々な経験・学習をする - 神(心に宿る)
魂の行動によって達成されたプロセス
達成感・喜・楽・幸・充実感などを宿す - 意(脾に宿る)
経験や情報を蓄積し次の成長へと繫げる
思考やイメージを使って言葉として情報処理をする
常にアップデートしながら新しくなる - 魄(肺に宿る)
環境からの情報をキャッチするセンサー
外部環境の影響を受けて、その環境に適した成長をする
その影響を精に与える
(↑康先生のクラスをまとめたもの)
これ見るとわかるように、志が生まれて、そこから人は行動を起こし、そのプロセスの中で達成し、喜びを味わい、それを自分の情報として蓄積し、次へとまた進んで行く=成長して行くんですね。
腎が司る、精・性・生は、全て生きていく上での大事なエッセンス。
精は気の交流で生まれるもの。肉体や精神の元、成長のおおもと。
そして性は生まれながらの心。
生は生きる力。
それらすべてが成長して行くことのために働く。
成長とは、変化進化しながら生きていくこと。
もうひとつ興味深いのは、その志を産むもとになるものが肺に宿る魄(たましい)で、それが自分が置かれている場所や環境を察知して、精にくっついて肉体を作るのだということです。だから魄は”感じる”(センサーとして察知する)ことを通して肉体を作る見えない働きなんだということ。
最初にあるのは感覚なんですね。志を産むのは”感じる”こと。感覚器官が働いて、感じることをして、そしてそこから志が生まれる。一番最初に精子と卵子が融合した時、その細胞が、きっと”あ〜この子宮のベッドは心地いいから着床しよう!”って感じるんですね、そこから命が育ち精が育ち成長していく。
また、志は未来を予感したときに働くのだそうです。
自分の中の”気になること”に反応し、未来を感じる、
未来を感じて、志が生まれ、それを生きる。
私はこれを生きる!っていうものがあると確かに力がみなぎってきます。
自分の中のエネルギーや自然界のエネルギー(生命力)に後押しされる感じです。
逆に、自分に自信が持てなかったり、
未来に希望や目的が持てないと命が自分の中を循環しない感じもわかります。
そして腎は脳とも関わりのあるところ。
新しいことにチャレンジしたり、学習したりすることは
神経細胞ニューロンも活性化され、「成長」を助けてくれる。
現に私の周りでも、新しいことに勢力的に取り組んでいる人は
年を重ねても、肌が艶々して正気に満ちて、希望に満ちています。
私はこれからどう生きたいか。
あなたはこれから何をしたいのか。
私の志は何か。あなたの焦がれは何か。
そんなことを語り合ったり、志を分かち合うことも
互いの生が鼓舞され、生き方をサポートすることができるのだと思います。
五志の続き、また書きます。
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