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多くのボディワークが求心性であるのに対し、チネイザンは腹部（体の中心）に直接働きかけます。それにより内臓がデトックスされ、消化・排泄の働きが助けられます。内臓環境が整うことで臓器を支える筋膜・骨格にも影響し、お腹に触れているのに肩こり・腰痛・頭痛が緩和するということも起こります。
また深いリラクゼーションによって神経系やホルモンの働きにも作用し、体を全体として整えてくれます。そしてお臍や丹田といったエネルギーセンターに触れることで、肉体・エネルギー・意識が融合し、自分の中に“一体感”を感じられます。チネイザンを受けた方から“不思議な体験”と表現されることが多いのはそのためだと思います。

感情は東洋医学では臓器に宿るとされています。その感情を「どう扱えばいいかわからない」あるいは感情を「解放したい」という声をよく聞きます。食べたものが消化経路を辿るように、感情も内臓と同じ消化経路を辿ると言われています。未消化な感情は未消化なまま身体の奥へと隠れて体調不良を招いたり、無意識なパターンとなって真の望みを曇らせてしまったりします。
チネイザンで、そのような繊細な部分や無意識の場所に呼吸とともに入っていき、臓器の奥深くにある声に耳を澄ませます。潜んでいた感覚や感情は、聞かれたことで呼び覚まされます。そして受け止められ、感じ切られた時にリリースが起こります。感情の解放に大切なのは、安心の場とプラクティショナーのサポートと自分への委ねです。

チネイザンは気づきとともに、体や心に変化をもたらしてくれます。自分の状態を知り、パターンに気づき、体が変わり、意識が変わると、生き方にも影響を及ぼしていきます。癒しとは自分のパターンを変えて行く作業なのでしょう。健康で心地いい自分でいられることは全てにおける基本です。お腹に触れることは自分の本質に触れることです。チネイザンで不要なベールが剥がされていくことで、自分の本質に近づき、中心にくつろぎ、安心感と自己信頼感とともに、喜びを生きていきましょう。