チネイザンは”場の医学”

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こんにちは。
土屋しずかです。

今「気内臓療法」を読み返していますが
監修者の言葉として冒頭に添えられている
帯津良一氏の文章が深く響きました。

この最初の1ページが、
本全体の内容を包括しているように思います。

臓器を命の「場」として捉える、
そこに命の本質が秘められている、
ということ。

では、命の本質って何でしょう?

それって
肉体的に機能するだけでなくて
意識や思考や信念を作ったり
喜んだり悲しんだり恐れたりして
感情を生む働きがあって、

それに突き動かされて
私たちは行動を起こし
他と繋がり、進化・拡張していく…

セッションをしていても思うのですが
本当に内蔵は「場」で
受け手の空間と時間がそこにあり
感情も、思考も、記憶も、内外の環境も
全部包括してる、、と感じます。

もう少し、理論的に書けたらいいんですが
感覚的でごめんなさい☺️

初版は1995年に出版されていますが
改めて興味を引き立てられた
以下「気内臓療法」(マンタクチヤ原著)
監修者の言葉より。

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いま、私たちの医療が臓器から空間に展開を始めたことをご存知でしょうか。私たちの体は臓器だけで成り立っているのではありません。臓器と臓器の間には空間があり、その空間には生命を生命たらしめている、何らかの物理量ーー例えば”気”のようなーーが存在して、1つの”場”を形成しています。その物理量を現代科学がまだ解明するに至っていない現在、とりあえずは、これを”生命場”と呼ぶことにすると、この生命場の中に一人分ずつの臓器がゆるやかに結ばれて浮いているというのが人体の実相であると考えることができます。

人体の中の目に見える臓器だけを取り出し、これを具(つぶさ)に見ることによって生命の謎に迫ろうとしてきたのが現代西洋医学であり、臓器よりも生命場の方に着目して、臓器と臓器のつながりに注目してきたのが東洋医学と言えましょう。

臓器に注目して一大体系医学を築いた近代西洋医学の実績は十分に評価しながらも、本当は生命場にこそ生命の本質が秘められているのだということに多くの人々が気づき始め、その人々の熱い眼差しが私たちの医療を臓器から生命場へと動かし始めたのです。

「気内臓」はまさしく”場の医学”です。臓器というものをできるだけ克明に扱いながら、それ以上に場に対する配慮を十分に備えた方法論です。臓器に対する近づき方も、これまでになく合理的かつ繊細です。近代西洋医学の知識も余すところなく取り入れています。同じく生命場に対しても深い愛情と敬意を持って接しているのがわかります。

この相手の生命場に愛情と敬意を持って接することこそ、場の医学の基本です。被施療者の場と施療者の場のインターラクション(相互作用)の上に場の医学は成り立っているからです。互いの場のインターラクションを通して、それぞれの場が高められて行く、つまり両者の場の切磋琢磨によって初めて治療効果が生まれてくるのです。だから当然、施療者も自らの場を常に高めることを怠ってはなりません。

この根本命題を「気内臓」はしっかりと踏まえています。

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