チネイザンって何をするの?

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初めましての方も、長いおつきあいの方も、こんにちは。
土屋しずかです。

今回ウェブをリニューアルするにあたり、私の活動をコンパクトに説明するということを心がけていく中で、チネイザンって何か?…っていうことについてすごく考えさせられました。それについては、新しいウェブのMenuでまとめましたので、読んでみてね〜。今回のコラムでは、そこに書かれていないことについて書いてみます。

チネイザンって?

チネイザンは、氣内臓療法とも呼ばれ、Universal Healing Taoの創始者、マンタク・チア老師が(私の師でもあるため以後マスター・チアと呼びます。)タイ人の師匠ムイ・イムワタッタナ氏から学び、現代に伝えたものだと言われています。ある日マスター・チアの叔父さんが体調を悪くして、どこへ連れて行っても治らないと言われていたところ、ムイ氏がお腹に触れたことことで、みるみる元気になっていったのを見て驚愕したと言っておられたのを覚えています。(私の記憶が正しければ)

そこからムイ氏に弟子入りされたのですが、マスター・チアがチネイザンを習い始めた時、肝臓がどこにあるのあるのか、、、膵臓の働きや、腎臓の働きが何をしているのか、、、解剖学的なことは全く知らなかったということなのです。それでもチネイザンを見よう見まねでやりながら、”なぜこんなにも効果をもたらしてくれるのかわからない!”とさらに驚きが続いていたそうなのです。(私の聞いた記憶が正しければ)

人はお腹にパワーを宿していますし、そこにある気の流れを助けることが、元気を取り戻すということを、マスター・チアはタオイストとして体で知っていたのでしょう。それから解剖学を学び、今のチネイザンの形を創っていったと言われています。最初はアメリカで、その後チェンマイのタオガーデンを本拠地にして、タオイストの秘技と言われるチネイザンが世の中に紹介されていきました。それが1980年代。だからチネイザンが世に出て40年弱ということですね。

 


(タオガーデンでのリトリートの様子)

 

私のチネイザンの原点

私が始めてチネイザンを受けたのは、タオガーデン。アメリカ人カップルによるフォーハンドのチネイザンでした。タイ人から受けると、大概はモノズごく痛いのですが、とても柔らかで被侵入なタッチ、必要なところに触れて留まってくれる、私の体が自ら声を発するのを待ってくれるタッチでした。それによって溜めていた感情が溢れ出す…ということが起こりました。セッションの中盤からは、もう嵐のように号泣、終わった後は体重が10kgぐらい軽くなったのではないか…と思われるくらい体は軽くなり、目に映る緑はより青々とし、咲く花の色はよりカラフルで、空気感さえ違って感じられ、その後の生活も一変していきました。よくこんなにも重たいバッグを体の中に押し込めていたなって。記憶の中にしっかりと残っている体感です。私のチネイザンの原点がここにあります。体と心の関係、それをチネイザンを通してみていくということ。

タオガーデンから始まり、様々な先生を訪れ、いろんなチネイザンも受けました。チェンマイの強烈に痛いチネイザンを教える先生、タイマッサージとのコネクションを強く感じる先生、バリの儀式的なチネイザン、ほとんど手を触れない気功チネイザン。。。

そんな中で今の私のプラクティスの軸にあるのが、バークレーの師Gilles Marinの教えです。なぜバークレー?と思われるかもしれませんが、Gillesはマスター・チアがアメリカで教えていた頃の最初のお弟子さんで、チネイザンのプラクティスを30年続け、チネイザン・クリニックでクライアントさんを診ておられます。

私もセッションを何度か受けましたが、チネイザンを知り始めた頃に言われ続けていた「しずか、チネイザンを学びたかったらGillesのところへいけ。彼がチネイザンのマスターだから」という声(当時のタオガーデンの先輩たち)は本当でした。

中医学に対する深い知識と、ご本人から溢れる知恵…というより叡智、お人柄、いつもニコニコしていて、でもはっきりという時には躊躇なくぴしゃりと言う。

そしてジャッジのないタッチで、その人の一番深いところ、陰へシャドーへ入っていき、その声を聞いてくれる。ずっとサポートしてくれながら。そしてそこに本当に触られた時、ミラクルが起こり、真の解放が次に行ける力となる。。。

 


(バークレーでのクラスの様子)

 

チネイザンという教え

It is a return to listening to the nature of the human body.

こんなことを師が言っていました。チネイザンは私たちの体の”自然”を聴くことへの回帰。

体の自然。
私たちだって、土から生えているお花と同じですからね、そして体は小宇宙だから、大きな宇宙と同じものを含む。その自然を体を通してみていくということなんですね。それはつまり自分の自然、自然な自分に近づくこと。自分らしくあること。

生きるって、日々の細かなことに追われると大変だけれど、大きな目で見ると壮大でワクワクしますよね。そして人生は短い!私たちの生を、最大限に生きるために、探求は続きます。。

そして、これからはチネイザンに関して、バークレーでの学びや、プラクティショナーとして役立つことなどもこのコラムでシェアしていこうと思います。

 

チネイザンって何をするの?
ということで最後に…

私がセッションで大切にしていること、書いておきます。

●クライアントの呼吸についていきます。呼吸は命だから。閉ざされた部分に呼吸が吹き込まれるとそこに命が戻ります。

治そうとしない。治すは一時的な効果だったり、無理が起こることがあるよね。”治る”のは本人の気づきとともに起こるもの。今起こっていることに注意を向け、それをじっくり見守ります。

人は皆その本質に愛がありますね。でも自分の悪いところや弱味にフォーカスしてしまいがちです。本質にある焦がれに本当に触れた時、後戻りすることはありません。そこを一緒にみていきます。

チネイザンの基本はお母さんが子供に触れるような優しいタッチ(陰)です。そしてそれと同時にプラクティショナーとして、2人のスペースをしっかりとホールドする(陽) ことも心がけています。

 

それでは、チネイザンを通して出会う方と、生の喜びを共有できますように。

 

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