”脾臓”は現実を創り出す力

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こんにちは。
しずかです。

暑い日が続きますね。
そろそろ夏の土用も近づく季節。

土用というと夏が取り上げられますが
四季の間にあって次の季節への調整をする時期。

ひとつの季節を終えて
次へと向かう変容の準備のような時期。
(落ちた葉を栄養にして新しい命を芽吹かせる、
次へと繋ぐ力)

五行でいう土性、
体で言うところの「脾」の臓器、
精神面での「意」、
今日はそのことについて書いてみます。

これまで
康塾で五行について講義をお聞きし、
康先生の五行の捉え方にますます興味をそそられ
(康先生、ありがとうございます)

その”消化作業”として自分に落とし込むために
私なりの言葉で書き起こしをしてきましたが

今日はその最後、土性(脾)について。

その前にこれまでのことを簡単にまとめておくと、

私たちの命の(精神的な)働きは、

肺(魄)が、環境や時代、社会、人間関係などの
外部の情報をその感覚でキャッチし

腎(精)が、魄の影響を受け、成長の原点であり
未来に向かう”志”を生み

肝(魂)が、志のもとに、活動、行動によって
社会や他との交流で関係性を構築し

心(神)は、自分の命に反応して、直感で動き

そして今回の脾(意)が、
動いた経験をもとに情報処理をする、
物事を認識、思考し、消化し、現実を形作っていく。

土は、物事を形にする働き。

天の気(太陽)地の気(大地)の関係の中で
土は四季を生み、春夏秋冬(木火金水)をとおして
万物を育み、バランスをとる。

太陽の光を受けた地中の種が(冬)
芽吹き(春)成長し大きな枝葉をつけ(夏)
実を付けて葉を落とし(秋)土へと還っていく
その循環の中心。

体においては、
脾という臓器が食べ物を”消化”して肉体を作り、

精神においては、脾に宿る
「意」という働きが自分を作っていく。

東洋医学の「意」とは”心で憶う”ことだそう。
物事を思考すること、
経験したことを消化する意識の働き。

この働きを持つのが脾臓。
その意識が作られる(広がる)のは、経験からくる。
経験し、学習し、試行錯誤し(意識の消化活動)
自分という人生・現実が創り出されていく。

また「意」は心の音と書く。
こころのおと。その音は言葉になる。

経験したことを、
自分の命の言葉で表現し、確認し、意識を使っていく。
命の消化力を高め、次のサイクルへと進んでいく。

大切なのは、
自分の志(腎)に沿って、命の反応(心)に沿って
意識を使っていくこと。意識をアップデートしていくこと。

そうでないと、空回りし、くよくよと悩み迷い
本当に自分がやりたいこともわからない状態になる。
思い悩むことでエネルギー消費して疲れてしまう。

 

チネイザンで
いろんな方のお腹に触れて思うことを、
以前、こう書いたことがある。

「臓器の消化力は、生きることの消化力と比例する」

命の志に沿って動き活動し、
自分のハートに反応するものを通して経験したものを
思考し意識し自分に落とし込んでいく(腑に落とす)

その循環、フローの中で自分が作られ成長していく。

物事を消化し、具現化する、脾臓の力。
自分の土台。

 

夏の土用が7月20日から始まります。

肉体の消化力を整え、
自分が何を本当に望み、実現していきたいか
この土曜に見直してもいいかもしれないですね。

五行は、古からの知恵、教え。それは、
実践して初めて自分のものになっていきますね。

 

ということで。
どうぞよき夏をお過ごしください。

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