たましい

CATEGORYコラムチネイザン

おはようございます。
土屋しずかです。

緑深まる、いい季節になりましたね。
木々が成長する季節。

今日はこの季節にも呼応する
五行の「木」の特質について書いてみます。

五行はいのちのアナトミー

私たちが行動を起こすのは、「未来」を感じるから。
未来を予感し、可能性を感じ、そこに向かって進んでいく。
そんなことを、前回のチネイザンのコラムで書きました。

読まれてない方はこちらへ
https://taooflife.jp/column/five-elements/

そして可能性に向かい、志を達成するために
動いていく力=原動力となるのが、の力。肝のという働き。

五行を理解するほどに、
これは生きることの知恵、
いのちのアナトミーだと感じます。

前回チネイザンのコラムで書いた腎の志に続いて、今回は志を達成していく力としての肝の魂について康塾での学びを咀嚼して私の理解で書いてみます。

「五精」という徳

いのちということについて
五行(五精という徳の働き)で見ると、

まず肺の魄がさまざまな環境の中で
感覚センサーとして働き、
腎の精にくっついて肉体を作るのだそうです。

魄(肺)は肉体を作る見えない働き。

面白いなって思うのは、肉体ができる前に
感覚として環境を察知したいのちの働きが、

何か気になるぞ、、、とか
ここなら安全♪

というふうに感じて、
腎の精に触れて肉体を作っていく。

感覚が先なんですね。

成長のプロセスというのは
環境からの刺激を受けて肺の魄が働き

腎の精が生まれて志が育ち

その志が肝の魂によって表現されていく、

という流れなんですね。

そして、志を達成するために、
いのちの力として動いていくのが魂。

行動力、表現力、人間力、存在力、
いのちの目的に向かう一歩一歩の、
成長のための力が肝の魂の働き。

喜びを味わい、成熟するためには
当たり前なことですが、
行動し、現し、
表現していくことしかないわけです。

自分の、いのちの言葉を発し
本当のこと、真実を話し
言行一致させていく。

肝と怒りの関係

これらのこと、
理屈としてはわかりますよね。
でも実際日常レベルで
肝臓に溜まるといわれる”怒り”をどう扱ったらいいの?

そんな声もよく聞きます。

怒ってはいけない…

怒りは悪いものだから
怒らないように爆発的なエネルギーを
内側に抑え込み
内側で自分を傷つけてしまう…

家族やパートナーに対する不満も、
言葉にせずに貯めてしまう…

そして正直に、その場で表現されないから、
不本意な場所で爆発してしまう…

まず、
相手に期待しないことです。
自分の期待を押し付けない。

そして表されること。
ためないこと。

正直なコミュニケーションで相手に伝える、
相手を責めることなく、私は〇〇と思っているとただ伝える。

本当のところをいうということの練習が必要になります。

それでも怒りの感情の激しい渦に巻き込まれたら、
まず深呼吸して、行動を変えてみる。

肝は動のエネルギー、静かにできないから、
沈めたりなだめることでは収まらないです。。

そういうときには、踊ったり、歌ったり、
走ったり、何かに集中したりして、
エネルギーを変換してみてはどうでしょう。

怒りについて、肝の魂が、志を全うする行動力という点から見ると

例えば、#metoo のムーブメントなんかは
これまで内に秘められてきた女性たちの
恐れや怒りが”No”と言わしめた動きですね。

黙っていたことを行動に起こし、
女性が女性の力を発現していいと
自分たちの内側からくる声を表現したムーブメント。

尊厳を守るために、怒りのエネルギーが、
いのちの働きとして健全に現れている現象だと思います。

私の体験

ここ数年は特に、
たくさんの恐れと向き合ってきました。
恐れが行動することを止めていたから。

1つ1つ向き合って、
掘り下げて、心の作業を繰り返し、
恐れの中にダイブして。

そして自分の人生を、
いのちを生きると決めたとき、
後ろ向きにバンジージャンプするように
恐れや自分へのコントロールが
手から離れることも体験しました。

チャレンジがやってきた時
怖さがブレーキになってしまったら
そこに深く入るといい。。入るしかない。

その奥に必ず強い望みや希望があるから。

それが怖さの震えを超えて現れてきた時
魂の力を使って行動して行くことができる。

水(腎)と向き合うことで、木(肝)が立ち現れる..そんな感じです。

そしてチャレンジやお試しは、
ひとつクリアーしたら次のレベルのものが
また来るけれど、
その度ごとにその質は深くそして軽やかになる。
そう感じます。

いのちの動き

最後におさらい。

  • 魄(肺)は、形のない感覚として環境を感じ取り
    自分の周りの人間関係、社会の動きや流れの中で
    センサーとして働き、
  • それは精(腎)に志を宿し
  • その志を全うするために魂(肝)が行動し
  • 達成されたいのちは喜びで充実して(神(心))
  • それが自分の中に蓄積・情報処理されて(消化/意(脾))
    成長する

いのちの五行。いのちのアナトミーはこうして働く。

あなたの志は何ですか?
残りの人生をどう生きていきますか。
いのちで感じて
いのちを表現して
その喜びを味わうために

今ここで動く次の一歩はなんですか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です