前回のコラムでは
”自分に出会う感覚”というタイトルで
チネイザンで五行の ”Earth(土):自分の中心” に 触れる感覚について書きました。そのコラムはこちらへ。
https://taooflife.jp/column/chi-nei-tsang-earth-element/
今回は、先日のチネイザンスクールでも扱った、心/小腸 “Fire(火):命の火、情熱の火” について書いてみます。
燃える炎とキャンドルの灯
自然界を見渡した時に、陽のエネルギーの代表とも言えるものが太陽です。光と熱を発して世界を照らしてくれています。朝日を浴びるだけで元気になる、その力、すごいですよね。
エネルギーの特質は、明るい、熱い、はっきりしている、現れる、大きい、、など。五行の中の「火」にあたります。
火のエレメントは、季節でいうと夏、1日のうちでは真昼間の時間帯、またプロセスの中で人が開花したり、物事が達成されたりするフェーズも火にあたります。
体の中の火は”心”(心臓と小腸)に宿ります。血は赤いですし、わかりやすいですよね。
そして ”心”には「君火」と「相火」があり、五行の中でも唯一2つの顔を持つんですね、それだけ大切だということなのでしょうか。
君火は”心”の火、命の火種(光や明るさ)をさし、相火は”心包”の火、活動して上がる熱(暖かさ)をさすのだそうです。
命の光が心臓に宿り、心包がその温かみを全身に巡らせる、とイメージするといいですね。(補足:心包/三焦系はホルモンバランスと関係し体を体温調節をする働きがある)
また、
心臓や小腸は、太陽が最も高い時間帯(11:00~15:00)にその働きが活発になり、そこは私たちも命をせっせと活発に動かしている時間帯、
心包や三焦は、夜キャンドルの灯を囲んでゆっくりと過ごすような時間帯(19:00~23:00)に働き、それは親しい人との親密な時間ですね。
この点で、燃える炎と、キャンドルの灯、とみることもできますね。
内なる火がしっかり燃えていると、
喜びや楽しさに溢れ、人生からサポートされている感覚があり、ワクワクや直感が行く手をガイドしてくれる(あるいはその光がガイダンスを受け取る)と言われます。
(どうでしょう…心に手を当てて感じてみましょう)
でも、情熱や心の灯が消えかけてしまうと、無感情になって、他人や自分への関心さえなくなってしまいます。(うつ状態)
内なる太陽の喪失ですね。
小腸は心の働きの現れ
火というエレメントの役割は偉大です。
肉体的に、血液を全身に巡らせ、温め、体温やホルモンの調節をしてくれて、精神的には、喜びや充実感という炎で命を燃やし、その光で行く道を照らされる。。
そして、この火の宿る心の状態は、小腸に現れます。(ここからは私の施術を通しての個人的に感じていることです)
心がシュンとして元気のない方の小腸は、奥の方でじっと体育座りしている子供のようです。硬くてじっとしています。(あるいは存在感がない感じのこともあります)
そういう時には、こちらもゆっくりと話しかけます。小腸が話しかけるまで待ちます。待ってもらえていると感じると、頑なな子供もゆっくりと心を許してくれます。
そこから徐々に信頼関係の中で、小腸をじっくり揺らしていくと、その振動がハートに伝わるのを感じます。。というか、むしろ小腸の奥にその人のスピリットが潜んでいる感じがします。
小腸の状態は、食べ物だけではなくて、こころの現れ、です。
脳腸相関ということが言われていますが、脳・心・腸・相関な感じです。(脳腸相関については、わかりやすいサイトがあるので、載せておきます)https://www.shiseido.co.jp/nouchoulab/about/01/
でも鬱々としてしまう時だってありますよね、そんな時はどうしたらいいでしょうか。
そこで、とても簡単な方法を紹介します。
Sunning
そう、それは太陽の光を浴びることです!
これがセロトニンの分泌を促し、幸福な気持ちを育ててくれます。私はチネイザンの師から教えられて、太陽が出ている日は毎日やっています。(簡単だから♡)
上記サイトにも同じことが書かれていました。
クライアントさんにも勧めています。鬱々としていなくても、太陽光を毎朝起きた時に浴びてくださいと推奨しています。それが心も小腸も、毎日少しづつ元気にしてくれるからです。
小腸が元気になると、免疫系にも影響するのです。
(eg: 小腸のセルフチネイザンで、鼻炎が軽くなった、花粉症が和らいだ、というフィードバックもあるのですが、セルフチネイザンはまた別の機会に書きます)
そして
ただ陽の光を浴びる日光浴というより、意識的に、その光を第3の目から松果体に入れて、そこから体の内側へ引き込むように入れていくことが鍵です。(意識的にを強調)
簡単でお金もかかりません。
やってみてください。
もう一度火の話に戻りますが、
私たちは、自分の心の中の「好き」に忠実についていくことが本当に大切です。
自分の声を信じるって、勇気がいるときもありますよね。情報過多の世の中、自分の中にあるものが本当に自分のものなのか、周りからの刷り込みなのか、わからないこともある…
だから瞑想したり、自分や大木なる力と対話する時間が必要なんですね。内なる声を聞いて迷いがなくなると自然と体も整うのだと思います。迷いのない人は、大概、元気に溌剌としています。(火が燃えている)
そして自分の「好き」を生きている人、今多くなっていますね。
火は燃やすことで燃え続けます。そして飛び火します。
本当に自分が好きなことなのか、「~べき」からの生き方なのか、それによって火の燃焼は変わります。そして情熱を持って好きを生きている人の近くにいるとインスパイアされますよね。
火は未来を照らします。社会のシステムに自分を合わせるのではなく、情熱と喜びを軸に、未来を開くという。。。今冬至に向かう時期に、もう一度情熱の種を感じて、2020年の花ひらく季節に向かい、準備をしてみるのはどうでしょうか。。
これは私自身にも送っている言葉です。
最後に、
先日、康塾で五行の講座を受けた際に、康先生がおっしゃっていました。
「心(火)の働き、それは完全燃焼すること、(喜ぶと緩む)そうすると陽極まった状態から陰へと移行できる」と。命を完全燃焼させることで、次の段階へと移っていけるということですね。(いつも大切な学びをありがとうございます)
命、完全燃焼していますか?
心をシンボライズする聖なる動物は鳳凰。でも鳥全般がハートのシンボルなのでハチドリの写真を載せてみました💕
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