チネイザンとデトックス その3

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こんにちは。
土屋しずかです。

チネイザンのコラム、今回(14回目)は、
「デトックス」についての続きのコラムです。

“Healing From Within”の抜粋からの翻訳です。
これまでの記事はこちらをご覧下さい。

デトックスの仕組み

デトックスとは溜まってしまった毒素を取り除くことですが、それは身体の働きの自然なプロセスです。毒素が溜まれば溜まるほど、当然解毒のための身体の負担は増していきます。

仕事が山積みになればなるほど、やる気が失せてしまうのは人の常で、身体もこれと同じように反応します。沢山の働きを課せられるほど、その動きは鈍くなってしまうのです。

私たちの身体は、余計な負担のかからない時に100%の力で機能することができるのです。

身体はチームワークで動きながら、代謝やその他の働きを保っています。あなたが工場の一員だと想像してみてください。数人が仕事の手を休めてしまうと、あなたが負担する仕事量は増し、やる気が失せてしまうでしょう。

同じように身体の中である働きが鈍ると、他の働きも鈍化し、全体の働きがスローダウンして、処理できないものが溜まっていきます。それが毒素の蓄積につながるのです。

思考や感情における毒素の蓄積

どんなにクリーンで安全で消化によいとされる食べ物を食べても、身体がストレスホルモンで一杯の状態だと、食べ物はしっかりと消化されずに身体の中で腐敗してしまいます。

思考や感情に関しても同じで、私たちはまずジャッジをせず理解をするという態度でいないといけません。意識の進化を阻んでしまうような思考は不健康 (toxic: 有害)になりますし、感情も、表現されたり感じられたりしないままでいると害となってしまうのです。

思考や感情の毒素の蓄積は、ストレスが起因することが多いと考えます。

ストレス=サバイバルのための反応は、幼い頃の教育や、複雑で困難な家庭環境などで身に付き、一生そのストレスを抱えたまま人生を送る人もいます。そしてそれが生き方にもなってしまいます。

常にストレスを抱え、強い警戒心と競争心を持ち続けながら生き続けることは大変なことです。そのような状態では、身体が安らぎや滋養を求めても浸透してこないのです。人生を楽しむために使われるべきエネルギーが、ストレスや悩み、心配事のために使われることになってしまいます。

心配、怒り、嫉妬、悲しみやなどの感情が悪い訳ではありません。全ての感情は公正で人生に彩りを与えてくれます。ポジティブとネガティブのダイナミックな感情の幅なしに人生は味わい尽くせません。

例えば「鬱」というのは、いかなる感情(良いも悪いも)にも心が反応できないために、生きることが辛くなる状態です。

感情は悪いものではないのです。ネガティブとレッテルを貼られてしまう感情もありますが、感情が害となってしまうのは、意識からそれを排除し隠してしまうために、動かずに固まってしまう時なのです。

しかし一旦感情が感じられると、そのエネルギーは循環し始め、”生きる”ことへと使われるようになるのです。

健康的なストレスと、そうでないストレス

ストレスには2つの働きがあります。

Fight or Flight (闘争・逃走反応)という言葉がありますが、例えば災難や危険が降り掛かってきた時(路上で車が不意に近づいて来たと時など)に起こる身体の反応を見てみましょう。

何か危険が襲いかかると、身体は瞬時に(考える間もなく)その状態から逃れようと反応します。アドレナリンの分泌が刺激され、交感神経にスイッチが入り、心臓血管系はフル活動し、そして全ての感覚器官は安全を求めて鋭敏に働きます。

血液は四肢の筋肉に流れ、頭は思考を止め、消化機能もストップします。サバイバルのための全ての機能が作動するのです。これがFlight(逃走) 反応。

そして安全が感じられると、車のドライバーに向かって拳を振るい上げ、肺がはちきれんばかりに叫び、暴言を浴びせる。。これがFight (闘争) 反応です。

ただ、このようなストレス反応が起こってくれるために命が救われるのです。だからこれは必要なストレスで、むしろ健康の証です。

実際、健康であればあるほど、この反応は素早く強く出て、回復(ストレスがなくなる)時間も早くなります。起こった事をすぐに笑い飛ばせるようになり、それを話しのネタにすることさえできるような強さも生まれます。

ところが私たちが通常”ストレス”とよぶものは、これとは性質が違ってきます。

こんな例を挙げてみましょう。

金曜日の夕方、あなたはレストランでの仕事を終えて帰ろうとしています。疲れて空腹で喉も乾き、立ち仕事から脚や背中に痛みも感じています。その時マネージャーがやって来て、同僚が体調を崩したため夜のシフトに残るよう言い渡されます。

いやいやながらも引き受け、疲れや空腹や足腰の痛み、トイレに行くことさえ忘れて慌ただしく働き回ります。アドレナリンが放出し、皆に笑顔を振りまきながら、疲れを一時的に忘れます。

2つのシフトをやり終えたとき、疲れは最大に達し、前日の寝不足も相まって、家に帰り、へとへとになって横になりますが、眠れない。。。頭の中では、その日に起きた出来事や感じたことがぐるぐる回り、神経や筋肉が緊張している。

これがいわゆるストレスなのです。

絶え間なく起こっているストレスフルな出来事に自分をさらすことで、身体は交感神経が優位になり、それが振り払えない。そうすると疲れすぎて休めず、疲れすぎて眠れないということが起こってきます。

そしてストレスの最も特徴的な点は、否定的な感情を伴っているということです。

例えば長時間働いたとしても、それが満足度の高いものであれば、やりがいもあり、得るところも大きいです。キツイ仕事でも好きなものであれば、その後よく眠れるし、身体はよく休まります。

ストレスは、つきまとって離れない否定的な感情と結びついていることが多いです。東洋医学では否定的な感情は内臓の働きに悪影響を与えると考えます。ここで”否定的”といっているのはエネルギーレベルのことです。怒ったり、恐れたり、悲しんだりすることが悪いといっているのではありません。

問題はそれらが留まってしまうことで、つまりエネルギーの腫瘍やバリアができて、内側に毒素を作ってしまう(内臓の毒になってしまう)ということなのです。  

ーーー次回へ続くーーー

   “Healing From Within” by Gilles Marin
        North Atlantic Books 1999

チネイザンインスティチュート公式サイト
https://www.chineitsang.com/

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